BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。
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名前:うさこ
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好き:甘々、主人公総受け
嫌い:イタい子
イチオシ:安元洋貴ボイズ
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2007/12/18 (Tue)
裕太はマンションから一歩出たところで、一つ大きく深呼吸した。
出先に周平から送られた、熱烈なキスの余韻が、まだ裕太頬を赤く染めていた。
「ああー、もう、しっかりしろ、俺!」
突然大声を張り上げた裕太に、通勤途中のサラリーマンが数人、チラリと視線をよこしたが、おそらく係わり合いにならないほうが良いと判断したのだろう、そのまま何もなかったかのような顔をして通り過ぎていった。
裕太は表情を隠すように下を向くと、フラッシュバックのように甦ってくる、周平の手や、舌の動きを追い出そうと、強く頭を振った。
そうして、ほとんど駆け足の速さになって、駅へ向かった。
出先に周平から送られた、熱烈なキスの余韻が、まだ裕太頬を赤く染めていた。
「ああー、もう、しっかりしろ、俺!」
突然大声を張り上げた裕太に、通勤途中のサラリーマンが数人、チラリと視線をよこしたが、おそらく係わり合いにならないほうが良いと判断したのだろう、そのまま何もなかったかのような顔をして通り過ぎていった。
裕太は表情を隠すように下を向くと、フラッシュバックのように甦ってくる、周平の手や、舌の動きを追い出そうと、強く頭を振った。
そうして、ほとんど駆け足の速さになって、駅へ向かった。
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2007/12/17 (Mon)
この「心のアルバム」はオムニバス形式で送る短編集です。
便宜上、番号を付けていますが、それぞれ独立した話になっています。
基本的に、個人のモノローグという形でお話は進んで、最後は台詞の掛け合いになって終わります。
「アルバム」と、タイトルにあるように、写真に見立てたイラストとセットになったお話なので、それも一緒にご覧いただけると、より楽しめると思います。
便宜上、番号を付けていますが、それぞれ独立した話になっています。
基本的に、個人のモノローグという形でお話は進んで、最後は台詞の掛け合いになって終わります。
「アルバム」と、タイトルにあるように、写真に見立てたイラストとセットになったお話なので、それも一緒にご覧いただけると、より楽しめると思います。
2007/12/14 (Fri)
「兄ちゃん、タバコ止めたの?」
朝食の席で、裕太から唐突にそう質問されて、周平は、思わず、飲みかけたコーヒーを噴出しそうになった。
別に深い考えもなく、何気ない日常会話のつもりでそう尋ねた裕太は、突然むせて激しく咳き込んだ周平に、驚いて目をぱちくりさせた。
「ど、どうしたの、兄ちゃん? 大丈夫?」
そう言って、慌てて椅子から立ち上がろうとした裕太を、周平は片手を挙げて制した。
「大丈夫、なんでもない、ちょっと、コーヒーが熱過ぎただけだ」
周平はそう弁解すると、裕太を安心させるために、少しだけ唇の端を持ち上げて見せた。
裕太は、そんな兄の笑顔を見て、ほっと胸をなで下ろすと、今度は、それにしても、と不思議そうに首をひねった。
「コーヒー、そんなに熱かった? 俺のは、ちょうどいいけど……」
これも、裕太にとっては他意のない、素朴な疑問に過ぎなかったが、また図らずも、兄の発言の矛盾を突く、鋭い突込みとなって、再び周平を狼狽させた。
「それは……お前のには、ミルクと砂糖が、たっぷり入れてあるからな」
裕太が今飲んでいるカフェオレは、周平と同じ、入れたてのコーヒーに、暖めた牛乳を加えたものだから、それほど温度が違うはずがなかったが、素直な裕太は、その苦しい弁明にすっかり納得した。
「あ、そっか、そうだね、兄ちゃんは、ブラックだからね」
裕太はそう言って、コクコクと小刻みに頭を上下させると、そういえば、と思いついたように来月行われる学園祭について話し出した。
今のちょっとした騒動で、裕太の頭からタバコの話は、すっかり消し飛んでしまったようだった。
周平は裕太の話に相槌を打ちながら、内心でその愛すべき単純さに感謝した。
朝食の席で、裕太から唐突にそう質問されて、周平は、思わず、飲みかけたコーヒーを噴出しそうになった。
別に深い考えもなく、何気ない日常会話のつもりでそう尋ねた裕太は、突然むせて激しく咳き込んだ周平に、驚いて目をぱちくりさせた。
「ど、どうしたの、兄ちゃん? 大丈夫?」
そう言って、慌てて椅子から立ち上がろうとした裕太を、周平は片手を挙げて制した。
「大丈夫、なんでもない、ちょっと、コーヒーが熱過ぎただけだ」
周平はそう弁解すると、裕太を安心させるために、少しだけ唇の端を持ち上げて見せた。
裕太は、そんな兄の笑顔を見て、ほっと胸をなで下ろすと、今度は、それにしても、と不思議そうに首をひねった。
「コーヒー、そんなに熱かった? 俺のは、ちょうどいいけど……」
これも、裕太にとっては他意のない、素朴な疑問に過ぎなかったが、また図らずも、兄の発言の矛盾を突く、鋭い突込みとなって、再び周平を狼狽させた。
「それは……お前のには、ミルクと砂糖が、たっぷり入れてあるからな」
裕太が今飲んでいるカフェオレは、周平と同じ、入れたてのコーヒーに、暖めた牛乳を加えたものだから、それほど温度が違うはずがなかったが、素直な裕太は、その苦しい弁明にすっかり納得した。
「あ、そっか、そうだね、兄ちゃんは、ブラックだからね」
裕太はそう言って、コクコクと小刻みに頭を上下させると、そういえば、と思いついたように来月行われる学園祭について話し出した。
今のちょっとした騒動で、裕太の頭からタバコの話は、すっかり消し飛んでしまったようだった。
周平は裕太の話に相槌を打ちながら、内心でその愛すべき単純さに感謝した。
2007/12/13 (Thu)
中学三年の夏休み
自宅にて俺が楽才学園を受験すると決めたとき、中学の先生たちは全員それを止めた。
担任も進路指導主任も、最後には教頭や校長まで出てきて、考え直せ、一生の問題だぞ、なんて深刻ぶって忠告した。
まあ、俺だって先生たちがそう言いたくなる気持ちも分る。
自分で言うのもなんだけど、俺は裕太と違って勉強もそこそこ出来たから、遊んでたって楽才学園よりは「まし」な学校に入れただろうし、逆に三年の夏ぐらいから必死で勉強したら、それこそ都内一の進学校である、条南学園にだって入れたんじゃないかと思う。
おっと、念のために言っておくけど、別にこれは自惚れなんかじゃない。
何度も言うけど、それが本当だったから、周囲が必死になって止めたんだ、「楽才学園なんてやめろ」ってね。
*
何だかこういう言い方をすると、楽才学園が酷く程度の低い、不良や馬鹿ばかりが集まる三流学校みたいに聞こえるかもしれないけど、それは誤解だ。
楽才学園は条南学園よりも、はるかに「一流」の人間ばかりを集める、超難関校として有名なんだ……ただし、それは個人の才能が「一流」なのではなく、家柄や寄付金が「一流」という意味なんだけど……。
自宅にて俺が楽才学園を受験すると決めたとき、中学の先生たちは全員それを止めた。
担任も進路指導主任も、最後には教頭や校長まで出てきて、考え直せ、一生の問題だぞ、なんて深刻ぶって忠告した。
まあ、俺だって先生たちがそう言いたくなる気持ちも分る。
自分で言うのもなんだけど、俺は裕太と違って勉強もそこそこ出来たから、遊んでたって楽才学園よりは「まし」な学校に入れただろうし、逆に三年の夏ぐらいから必死で勉強したら、それこそ都内一の進学校である、条南学園にだって入れたんじゃないかと思う。
おっと、念のために言っておくけど、別にこれは自惚れなんかじゃない。
何度も言うけど、それが本当だったから、周囲が必死になって止めたんだ、「楽才学園なんてやめろ」ってね。
*
何だかこういう言い方をすると、楽才学園が酷く程度の低い、不良や馬鹿ばかりが集まる三流学校みたいに聞こえるかもしれないけど、それは誤解だ。
楽才学園は条南学園よりも、はるかに「一流」の人間ばかりを集める、超難関校として有名なんだ……ただし、それは個人の才能が「一流」なのではなく、家柄や寄付金が「一流」という意味なんだけど……。
2007/12/11 (Tue)
11も年の離れた兄弟が居るって、どんな気分だと思う?
嬉しいと思う? それとも、面倒臭いと思う?
でも、本当のところ、想像出来ないんじゃないかな。
俺の周りにだって、そんなに年の離れた兄弟が居るヤツなんて、一人も居ないもん。
幼馴染の諒なんて、一人っ子だから、そもそも「兄弟」っていうのがどんな感じかも、分らないんじゃないのかな。
だって、諒ってば、兄ちゃんが俺のやることに、あれこれ口出ししてくるのが、とにかく面白くないみたいで、兄ちゃんのことを毛嫌いしてるんだ。
俺なんか、そういう風にされるのは昔っから慣れっこだから、今更何とも思わないんだけど、一人っ子の諒にしてみたら、それが理解できないみたい。
まあ、とにかく、皆がどう想像するのか、想像できないのかは分らないけど、どっちにしても、俺と兄ちゃんは、その「11も年が離れた兄弟」の現実版なんだ。
嬉しいと思う? それとも、面倒臭いと思う?
でも、本当のところ、想像出来ないんじゃないかな。
俺の周りにだって、そんなに年の離れた兄弟が居るヤツなんて、一人も居ないもん。
幼馴染の諒なんて、一人っ子だから、そもそも「兄弟」っていうのがどんな感じかも、分らないんじゃないのかな。
だって、諒ってば、兄ちゃんが俺のやることに、あれこれ口出ししてくるのが、とにかく面白くないみたいで、兄ちゃんのことを毛嫌いしてるんだ。
俺なんか、そういう風にされるのは昔っから慣れっこだから、今更何とも思わないんだけど、一人っ子の諒にしてみたら、それが理解できないみたい。
まあ、とにかく、皆がどう想像するのか、想像できないのかは分らないけど、どっちにしても、俺と兄ちゃんは、その「11も年が離れた兄弟」の現実版なんだ。
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作中登場する組織名、人物名等は創作であり、実在のものとはいっさい関係ありません。
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