「マギア・ミスティカ-精霊魔術士-」プレイ感想（6）-村上とイアン-

マギア感想六回目は、能天気な魔術オタク、村上享平（むらかみきょうへい）と、哀愁漂う不機嫌男、イアン・ジーゲルトです。
（注意）以下ネタバレ全開です、ゲーム未プレイの方は注意してください。

村上を落とそうと頑張ってる途中で、なんと、予想外のイアンルートに入りました。
えっ、イアンって、ただの当て馬キャラじゃ、なかったんだ！Σ (ﾟДﾟ;）　
まかさちゃんとエンドが用意されているとは……。
とはいっても、エンディング無しで最後「ゲームオーバー」の表示で終わるんで、これはバッドエンド扱いなんでしょうね。
でも、他のバッドに比べたら、格段に扱いがいいです。
オープニングで延々と、イアンとのやり取りを見せられたのは、ココに繋がっていたのかと、ちょっと納得。
*
イアンは名前からしてロシアっぽいし、外見も色素の薄い寒帯地域生まれって感じで……なんだか、背中にツンドラの吹雪をしょってるような、根暗で幸の薄いイメージです。
それは、唯にあんまり相手にされないから、ひねくれちゃった（ｗ）というよりも、元々そういう性格なんだろうなと思います。
だって、このイアン、平素から常に眉間にシワが寄ってるんです。
むすっとして、不機嫌で、愛想がなくて、ぶっきらぼうで、気難しくって……って、あれ、なんかこういうキャラ他にもいたような……。
ああ、そうだ、朱里だ。
そして多分、唯も似たようなカテゴリーに入るのでは……。
*
なんだか、この「マギア～」にはこういう「不機嫌キャラ」が多いんですが、わたし、こういうキャラクターは、どうにも好きになれないんですよね……。
だってこんな人間、付き合っていても、ちっとも楽しくないでしょう？
それは、現実だけじゃなくて、ゲーム中でも同じだと思うんですよね。
現実だったら「コイツ嫌い」と思っても我慢しなきゃいけない場面は多々あるけど、せめて娯楽として楽しむゲーム中ぐらいは、朗らかで楽しい人物と一緒にいたいと思うじゃないですか。
*
で、その「朗らかで楽しい人物」という表現にぴったりなのが、村上君なんですよ。
この村上君、ひょっとしてあの「ワンコ穂波」より、天然なんじゃないかと私は感じましたｗ
夢中になると周囲が見えなくなって、相手を引っ張りまわしちゃうところのある村上君ですが、彼の明るい性格のおかげで、その強引さも、むしろほほえましいと感じました。
臆病で警戒心の強い唯には、それぐらいの強引さ……悪意のない無邪気な強引さで、ぐいぐい引っ張ってくれるような相手で、ちょうどバランスが取れるんじゃないでしょうか。
*
それに村上君の空気を読まない能天気さも、無愛想で人と上手く関係を作れない唯にはぴったりです。
穂波だと、ちょっと冷たくされると「(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ」と小さくなって項垂れてしまいそうですが、村上だと冷たくされても、それに気が付かないか、気が付いても「なんや、今日は機嫌が悪いんやな」と、笑って流してくれそうです。
唯の相手は、それぐらい余裕のある相手じゃないと、なかなかつとまらないんじゃないかな……。
唯の態度にいちいち反応して、へこんだり、のぼったりしてたら疲れちゃうよ。
*
あ、それから、村上君は一般人（オグドアス非関係者）なので、「儀式」のやり方を知らないんですよ。
だから唯が、村上に手取り足取り「やり方」を教えてあげることになるんですが……。
そのシーンのやり取りが……唯「ここに触れてくれ」、村上「なんか興奮してきた」……ってｗｗ
魔術教育を受けていない村上からすると、前戯に思えたのでしょうねｗｗｗ
ラストシーンで唯に向かって「好き」と言ってくれと、言葉をねだっているのもかわいかったｗ
村上は天然で、腹蔵なくそういうことができるから、いいです。
ほのぼのさせてくれますｗ
*
それでは、六回目の感想は村上は天然ってことで、終わりたいと思います。