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みなさま、こんにちは m(_ _)m
突然ですが今回は、先頃リボンマジックから発売された乙女ゲーム、『クレプシドラ-光と影の十字架-』のプレイ感想を書きたいと思います。
そうなんです、最近更新が滞りがちなのは、これをやっているためなんです(´・∀・`)エヘヘ
(注意)
ネタバレ全開です、ゲーム未プレイの方は注意してください。

さて、この『クレプシドラ』、発売元はリボンマジックですが、制作したのはTrumpS(→http://www.trumps.jp/)というブランド(制作集団?)であるようです。
なんでも、以前『Death&Angel』というタイトルで発売される予定だったものがポシャって、今回、リボンマジックから仕切り直しの発表となった……という、いわく付きの作品とのこと。
ですから、既にドラマCDまで発売されていた、『Death&Angel』時代からのファンからは、焦らしに焦らされ、長い間待たされた挙句の発売となった上、当時とは声優が変わってしまっていることもり、あまり評判が良くないようです。
*
わたしも、そいういうファン心理は、よく理解できます。
煽られ、焦らされ、そしてダメになった、と聞いたときのガッカリ感も、でもやっぱり別ブランドから出るらしい、と聞いたときの喜びも、だけどキャストが変わってると知ったときの、なんだか裏切られたような悲しさも、よく、わかります。
でも、残念ながらというか、幸いにしてというか、私がそういういきさつを知ったのは、このゲームをプレイした後でした。
ですので、この『クレプ~』、先入観も予備知識も無いわたしは、素直に楽しむことが出来ました。
おもしろかったです。
好きです、はまりました。
*
お話のジャンルは、ゴシック・ファンタジー。
キャラクターデザインや世界観から、『ナイトメア』みたいな感じかな、と想像してましたが、全然違いました。
ストーリー的には、ゴシックよりもファンタジー色のほうが強いです。
ほのぼの優しい気持ちにさせてもらえるお話で、思わずにっこりしてしまったシーンがいくつもありました。
*
この「ほのぼのにっこり」な雰囲気を作っているのは、主人公、イブのかわいらしい性格のおかげでしょう。
明るく素直で、ちょっとおしゃまな女の子、イブ。
そう、冒頭にも書きました通り、この『クレプ~』はBLゲームではなく、乙女ゲームなので、主人公は女の子です。
しかも幼女。
シナリオ内に「お昼寝が必要な年頃」という、一文があるので学齢前の……おそらく四、五歳ぐらいの、本当に小さな女の子です。
彼女は、ゲーム中「イブ」と呼ばれます。
「イブ」は、個人の名前ではなく、「教会(クレプシドラ)」の「司祭(ソーテリア)」を呼ぶ際の敬称らしいです。
司祭が、男性の場合は「アダム」、女性の場合は「イブ」と、呼ばれるようです。
*
さて、このイブが、ある日突然、十二代目司祭アダムに「ハートシーク」という、人の心を読む能力を与えられ、次代の司祭候補として、教会に招き寄せられる所からストーリーは始まります。
力を与えられると同時に、過去の記憶を失ってしまったイブは、あの世とこの世の狭間に立つ教会で、天使や死神や魔物と一緒に暮らしながら、迷い込んでくる死者を救うために、東奔西走します。
この、東奔西走がゲームのメインパートです。
色んな場所に行き、いろんな人に会って、キーワードを集め、天国行きか地獄行きかを決める審判の席で、死者を助けるのです。
*
こう書くと、なんだか、『逆転裁判』みたいですが、そこは乙女ゲーですから、同時に攻略キャラのフラグも立てないといけませんw
この両立がけっこう、大変なんです。
わたしは、攻略サイトに頼ってコンプしましたが、それが無ければ、途中で投げていたと思います。
でも、この難しさのおかげで、シナリオの量が少ないのが気になりませんでした。
*
主人公が幼児なので、お話の恋愛要素は薄いんですが、その変わり大人と子供の心温まる交流が沢山あります。
わたしは、こういう優しい関係が大好きなので、それで満足しました。
むしろ、この小さいかわいい女の子を、どうこうしようなんて話だったら、嫌ですよね。
あ、いや、『クレプ~』は全年齢対象なんで、それはありえないかw
*
そうそう、そういえばこのお話、コンプ後も解明されない謎が、まだいっぱい残ってます。
いわくありげな登場人物たちの、いわくありげな過去が、ほどんと秘密のままなのです。
イブと教会の面々は、過去に……それも何百年も前の……おそらくは前世に、深く関わりを持っていた、という設定らしいのですが、ぼんやりとほのめかすだけで、本当のことは何も明かされていません。
これはきっと「次号へ続く」という、制作側のメッセージなのでしょうね。
で、続きは一体、いつ、何で出るんでしょうかw
追加ディスク? それとも、『クレプシドラ2』とか、あるいはドラマCD……あ、でもこういう焦らし方が、古くからのファンを苛立たせているのかもしれませんね。
「散々待たせて、結局これかよ」っていうイライラが、長い間見守り続けた人にはあるのかもしれません。
これだけ考えて作り込んだ作品ですから、大切に、大切にと、制作側が小出しにしたい気持ちも、分からなくはないのですが……。
こういう、盛り上げるつもりで取る手法は、裏目に出てしまうと、逆にファンの反感を買うことになるので、力加減には注意してもらいたいものです。
*
他にも、エンディングがスキップできないとか、CG鑑賞がないとか、システム上の不満はいくつかあるのですが、キャラやストーリーをあわせた全体としては、ほのぼのしてて、ちょっぴりダークで、優しさと悲しさが同居する……やっぱり好きな作品です。
それでは、『クレプシドラ』感想の第一回目は、「ジラシプレイもほどほどに!」と纏めて、終わりたいと思います。
キャラ別の感想は以後になります。
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