「Daylight-朝に光の冠を-」プレイ感想（2）-ルカ・メイ-

デイライト感想二回目からは個別キャラについて語りたいと思います。
まず最初は、擦れっ枯らしな主人公「ルカ」と、拝金主義の小悪魔「メイ」です。
（注意）
1.ネタバレ全開です、ゲーム未プレイの方は注意してください。
2.作品を褒めてません。っていうか、その真逆なことが書いてあります。

ルート制限に気が付かず、最初から置鮎……もとい、ジェシーを攻略しようとして、ぐるぐるバッドエンドを回ってましたｗ
どうやら初回は、メイしか攻略できない様です。
と言う訳で、最初の攻略ターゲットは、主人公「ルカ」の同級生であり、一番の友達でもある、「メイ」に決定しました。
*
メイは学園長の孫で、お金持ちのお坊ちゃま。
可愛い顔して、頭脳明晰、運動神経抜群で、自分の持つ「金」と「権力」をフルに利用して、学園生活を謳歌してます。
ルカに対しても、遺憾なくその「小悪魔」ぶりを発揮して、思うさま振り回してくれます。
実は腹黒キャラですが、基本、素直で明るく可愛い良い子です。
*
私はこういう子、嫌いじゃありません。
嫌いじゃありませんが…………声が、声が…………ウザイ…………。
演技は上手いんですが、可愛らしさを強調するためなんでしょう、鼻にかかった媚び媚びな感じで、役が作られてます。
こういう役作りは、女性向けではないなぁ、と感じました。
もうちょっと、ナチュラルに「可愛い子」風味を出すことはできなかったんでしょうか…………。
*
この、メイの声を担当してらっしゃるのは、成瀬誠さんという方らしいですが、私はこの「デイライト」が初聞きです。

なんでも、PS2用の乙女ゲーム「フルハウスキス」の、一宮瀬伊というキャラを担当してるらしい……と耳にしたので、「フルハウスキス」の公式サイトに行ってサンプルボイスを聞いてみました…………ら、普通に、まともでしたｗ
*
ということはやっぱり、このメイのキャラ作りにちょっと失敗しちゃってるのかなって感じです。
もちろんそれは、声優さん個人の技量というよりも、監督の指示ミス…………方向性の読み間違い、という部分が大きいのではないかと思います。
女性に受ける「可愛い男の子」は、どんな感じなのか…………BLCD聞いて勉強してくださいｗ
*
そう、「可愛い男の子」の作り間違いと言えば、メイだけでなく、主人公のルカも、実に見事に作り間違ってます。
まずこのルカ、顔とか、表情は可愛らしいのに、言葉使いが酷いです。
お前、どんなスラムで育ったんだよ、って感じの、汚い言葉使いです。
キャラクターの口の利き方というのは、私にとって凄く重要なポイントを締めているので、これには本当にがっかりさせられました。
*
そして、ルカに可愛げがないのは、言葉使いだけではなく、その性格もなんです。
例えば、学園七不思議探索途中、不機嫌な様子のルカを心配したメイが、「嫌々やってるんなら悪い」と声をかけるんですが…………その心使いに対する考えが又、最悪です。
――他人の顔色で、自分の感情が不安になるんだろうか。
――自分が楽しけりゃ、人の顔色なんてどうでもいいじゃないか。
これが、自分を気にかけてくれた友達に対して思うことでしょうか。
ゲーム開始当初から、なんかルカって好きになれないな……と、思っていた私ですが、この一言でもう完全に「こいつ嫌い」になりましたよ……。
反抗期の中学生じゃないんだから、そこは「ありがとう」に決まってるだろ！　と、ルカの尻を引っ叩いてやりたくなりました。
*
おっと、それから、最重要課題の声を忘れてました。

主人公ルカの声を担当してらっしゃるのが、近藤孝行さん……少し前、一大ムーブメントを巻き起こした、「テニスの王子様」の大石秀一郎をやってる方なんですが……この方がまた、実に「まっとう」に、「16歳の男の子」を演じてしまっているんです。
近藤さんは、BLの経験はほとんどないみたいで、このルカ役を、あまりに「まっとう」に「健全」に「普通」に演じすぎていて、全然萌えられませんでした。
これは、「女性向けゲーム」の主人公の役作りではないですよー。
まるで、ゴールデンタイムに放送する、「少年アニメ」の主人公みたいな印象です。
*
もうちょっと「可愛げ」のある演技――とはいっても、メイみたいに「媚媚」にしろというわけではなく…………つまり、うーんと……感覚的なものなので、言葉で表現するのは難しいのですが…………あえて言うなら、「萌える」演技とでも申しましょうか。
そういう「女性が萌えられる魅力」があるキャラクターとして作って欲しかったです、このルカは。
*
「女性が萌えられる魅力」というのを、もう少し説明しておいたほうがいいでしょうか。
*
えーっと、例えば、「男性」声優が魅力のある「攻め」キャラを演じるのは、それほど難しいことではないと思うんです。
だってそれは、普通に魅力的な「男」を演じればいいだけですから、キャラ作りに何か他とは違う特殊な……「女性向けだから」「BLだから」という努力が必要になる訳ではないからです。
多分この近藤さんも、演技力は十二分にありますから、攻めキャラをやらせたら、まったく問題なく、魅力あるキャラクターを作り出せるんだと思います。
実際わたしも、「テニスの王子様」の大石秀一郎の演技は魅力的だと思いますしねｗ
*
ただ、魅力のある「受け」キャラは、そういう風に普通の「男」を演じるときのキャラ作りとは、ちょっと違った努力が必要になるんじゃないでしょうか。
「受け」キャラとは、要するに……男性でありながら、「女性」のメタファーとしての役割を与えられたキャラクターなんです。
でも、それはあくまで、メタファーであって「女性」そのももではない……。
「男」でありながら「女性のメタファー」というポジションを担い、でも完全な「女性」であってはならず、「男」として表現しなくてはならない……。
これは…………難しいですよね、どう考えてもｗ
*
だから、男性声優が「受け」キャラを……それも、魅力的な「受け」キャラを演じるのには、かなりの努力が必要なんだと思います。
ただ「普通」に演じていたのでは、絶対に作り上げることはできませんものね。
*
と言う訳で、成瀬誠さんと近藤孝行さんには、ゼヒ、諸先輩方のBL演技を聞いて、「女性に受けるキャラクター」の表現方法を身に付けて欲しいですｗ
二人とも声はいいし、演技力もあるので、きっと素晴らしいBL演技ができるようになりますよｗｗ

※以下プレイ中に取った個人的なメモです。
あくまで自分用なので、意味不明な部分が多々あると思いますが、何かの参考になれば幸いです。
─────────────
攻略メモ(1)　メイ
─────────────
大変だな
次はトライ
黒い服
アカデミー（何でもいいよう）
よし乗った
手当たり
メイに
聖堂
開ける
ディプル先生の話（全て聞く）
懲りずに
様子を
詳細を
堂々と
今は様子を
行動
行動
ジェシーの話(全て聞く)
ベナの話(全て聞く)
わからない
振り返る
─────────────
備考
─────────────
メイ　CV:成瀬誠
─────────────
ルート制限ある模様
初回はメイのみか（？）
*
役作りに難、声違和感
媚びすぎ、萌がない
*
小悪魔キャラ
ヤンデレ狙いか
─────────────
ルカ　CV:近藤孝行
─────────────
演技は上手いのだろう
少年向ＴＶアニメ風キャラ作り
粗野で繊細さを感じない
媚がない（可愛げない）
聞きにくい声、魅力乏し
萌ない
*
状況を受け入れられずくだくだ
育ちの悪そうな言葉使いが不満
素直じゃない
可愛くない身勝手さ
─────────────
ベナ　CV:川上とも子
─────────────
キャラ上手く作られてる
やや、やり過ぎの感あり
少し浮き気味
─────────────
ピット　CV:中原麻衣
─────────────
上手く役をこなしている
必要十分
─────────────
ネクト　CV:豊永利行
─────────────
役柄と会った声質
ルカ役だったら面白かったかも
─────────────
アクセル　CV:伊藤健太郎
─────────────
演技は上手いがやや硬い
キャラ作りが甘い（幅がない）
どこで聞いても同じ印象
─────────────
寮長　CV:福山潤
─────────────
友情出演並みの出番
もったいない
ルカかメイ役だっだら……
─────────────