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BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。
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自己紹介

  名前:うさこ
  萌属性:血縁、年の差、アホ子受、ワンコ攻
  好き:甘々、主人公総受け
  嫌い:イタい子
  イチオシ:安元洋貴ボイズ

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「ふぇー、じゃあこの部屋兄ちゃんが借りたんだ?」
俺は2LDKだというマンションの、まだ真新しいキッチンカウンターに座って兄ちゃんの話を聞きいていた。
「さあ、できたぞ」と俺の目の前に焼きあがったばかりの、兄ちゃん特製甘い甘いシナモントーストが出される。
俺はそれを一口かじって「うーん、おいしい!」と、おもわず感動の声をもらした。
兄ちゃんは料理の手を休めることなく、そんな俺の様子を嬉しそうに見てる。
「そうだよ。だから言ったろう、裕太を養ってやるぐらいの力はあるって」
兄ちゃんはそう言うと、くるりと器用にフライパンをひっくり返し、ふわふわに焼きあがったチーズ入りオムレツを皿に移した。
「まだ熱いから気を付けて」なんて兄ちゃんの注意は耳に入らず、俺は大急ぎでそれをフォークですくうと、ぱくりと口に入れた。
この卵の甘さとモツァレアチーズのこくが合わさって……いや、やっぱりどんな能書きより「おいしい!」の一言しかない。
「なんか、兄ちゃんの作ったご飯、久しぶりに食べたような気がする。変だよね、兄ちゃんがこっちに帰ってきてからは毎日食べてたはずなのに」
俺は兄ちゃんのご飯がおいしくって嬉しいって気持ちでそういったのに、兄ちゃんはそれを聞くと、困ったような怒ったような、なんだか変な顔をした。
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――ゆうた……裕太……。
――夢だよ、全部夢だよ。
――悪い夢を見ただけなんだ。
――だからもう帰っておいで。
――全部忘れて、もう一度目を覚まして……。
――ゆうた……裕太……。

誰かが、呼んでる。
もうそろそろ起きなきゃいけないんだ。
だって、名前を呼ばれてるもの。
きっともう朝なんだ。早く起きて学校に行かなきゃいけない。
早く目を覚まさなきゃ……。
数多(あまた)の無垢な乙女にトラウマを植え付けたBLゲー史上最狂の呼び声も高い、コイビト遊戯の和泉澤大貴君が主役のお話です。
私も多くの乙女たちの例に漏れず、大貴君の狂いっぷりにトラウマを受けた一人でして、この話はそのトラウマを解消すべく書いたものです。

いやー、なんとか裕太を助け出せて、自分でほっとしましたw
よかったねー、裕太。
お兄ちゃんが助けてくれたよ。(;´Д⊂)
「坊ちゃん、車の用意が出来ました」
障子戸がスッと開き、縁側から組員が声をかけた。
「今行くから、玄関にその靴出しておいて」
ちょうど藍川君のネクタイを締め終えたところだった僕は、その鬼瓦面を振り返って、文机に置いてある箱を目線で指した。
それは外出などしない藍川君には不要な物だったが、今日のためだけにスーツと一緒に僕があつらえさせたのだ。
「失礼します」と、こぶしを付いて頭を下げるという型通りの挨拶をすると、組員は箱を持って出ていった。
僕は藍川君にジャケットを着せ、一歩下がってその全身を見る。
「うん、思ったとおり。やっぱり君には赤が似合うね」
自分のセンスに満足して、僕は藍川君に向かって微笑みかけた。
もちろん彼から返事は無い。焦点の合わない目で僕の向こう側を見ている。
藍川君はもうずっとこんな風だ。
自分からは決して動かないかわりに、僕がすることにも逆らわない。
立たせればじっと立っているし、座らせればじっと座っている。
だけどそれは僕を怒らせないようにというより、むしろ僕を拒絶するという、藍川君なりの表現方法のように思える。
そんなことを考えるたび、僕は何だか楽しくなってしまう。
「藍川君は僕が大嫌いなんだよね」
僕はくすくす笑いながら、彼の柔らかな耳たぶにきつく噛み付いた。
口内に広がる藍川君の血の味に目を細める。
「ほら、やっぱり君には赤が似合うよ」
芳賀社長から待ちに待った連絡が来た。
裕太を助け出すために、俺がこの計画を練り上げてから、既に二週間が過ぎてきた。
「はい、明日の夜10時、赤坂の料亭嘉楼ですね。分かりました」
自分の声が興奮で震えるのが分かる。
「いえ、大丈夫です。芳賀さんは、時間通りに指定された場所へ行ってください。細かい計画の内容はご存じないほうが良いかと」
いまここで、全てを明かすには、芳賀社長は和泉澤組と関係が深すぎる。
その深い繋がりがあったからそこ、この計画が成立したのだが、万が一失敗した場合、逆にそれが仇となる。
裏切られたと知った暴力団が、芳賀社長を放って置くわけがない。
「芳賀さんには絶対に迷惑がかからないようにしてあります。ですから、もし何かあっても、知らぬ存ぜぬで通してください……実際何もご存じないのですから」
土建屋の親父として叩き上げた芳賀社長のことだ、暴力団の脅しに屈して口を割るなどという心配はしていない。
ただ、根が正直な人だから、やつらに問い詰められたとき、うまく嘘をついてその場を誤魔化すなんて器用なことはできないだろう。
「どうかご心配なく。はい、ありがとうございます。それでは明日。どうぞよろしく、お願いします――」
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