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BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。
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自己紹介

  名前:うさこ
  萌属性:血縁、年の差、アホ子受、ワンコ攻
  好き:甘々、主人公総受け
  嫌い:イタい子
  イチオシ:安元洋貴ボイズ

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みなさま、ご訪問いただき、まことにありがとうございます。m(_ _)m
おかげさまをもちまして、訪問者5000人突破となりました。
*
す、すごい…………5000、5000ですよぉ~( TДT)ウルウル
ご訪問頂いた皆様、本当にありがとうございました。
応援してくださる皆さんのおかげで、今まで続けてこられました。
本当にもう……感謝……感謝しかありません……・゚・(つД`)・゚・  
読んでくださった皆さん、感想くださった皆さん、全身全霊で、ありがと~~~!!!!
そして、モトネタを提供してくれた丸木文華さんと、PIL/SLASHさんにも ゚+.゚ラボ゚+.゚(●´з`)ウチュ!(←迷惑w)
*
そうだ、ピルスラさんといえば、なんだか「コイビト遊戯」に、新展開の予感が……。
公式サイトの2008年3月20日に更新された「StaffRoom」に、チラリとそのようなことが、書いてあるんですが……(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
FD(ファンディスク)かな?
それとも、ドラマCDとか?
あるいは、裕太の抱き枕とか、マウスパッド…………だったら、そんなの兄ちゃんしか買わないよ!
いや、オタクな櫻井も買うかw
そんで多分、諒もこっそりと……きっと滝沢も……なんか、結局「コイビト」メンバー全員買いそう…………ww
*
あー、だけど、もしFDだったらどうかな……。
「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」のFDも、Nitro+ CHiRALの「キラル盛」も、結局わたし積んでるしな……(´・ω・`)ショボーン
そのうち、やろうやろうとは思ってるんだけど、これがなかなか (;^ω^)ゴメン…
新しいのが次々出るから、熱が冷めないうちに、ぱっぱっと展開してくれたらいいんだけど……来年とかだったら (;-_-)ウウウ
となると、もうこれは、ピルスラさんの予定次第……でも、新作を年内にっていってるから、更にFDまでも、なんて無茶だよなー。
*
というわけで、個人的に、やっぱりFDより、ドラマCD希望ですw
初回のおまけCD、すごい楽しかったから、あんな感じの又お願いします!
ガンバレ、ピルスラ!! (`・ω・´) シャキーン 
*
それでは、今回のおまけ話は、上記のネタで、「もしも、裕太の抱き枕と、マウスパッドが発売されたら」ですw
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「裕太!」
オレが教室に入ると、待ちかねたように諒が早足で近付いてきた。
「おはよー、諒」
鞄を下ろしながら、いつも通りの調子で、オレがのんびり朝の挨拶をすると、諒は脱力したように、はぁっと大きくため息をついた。
「その様子じゃ、結局、何でもなかったみたいだな……ホントに、人騒がせも程ほどにしてくれよ」
「へ? オレまた諒に迷惑かけた?」
えーっと、なんだっけ、と首を傾げたオレに、諒は怒ったような、呆れたような、複雑な顔で首を振った。
「もういいよ。昨日急に早退したから、心配してただけ」
「早退……って、あぁっ、あーっ! そう言えば、そうだったー!」
オレはようやく昨日の状況を思い出して、さあっと頭から血の気が引いた。
「おはよっ、櫻井」
校門の前で見慣れた背中を見つけて、オレは後ろから声をかけた。
「ああ、藍川……おはよう」
櫻井は駆け足で追いついたオレを見ると、ほんの少し、目の奥をチラリと微笑ませた。
「……今日はまた、ずいぶん、元気がいいんだな」
「うん! だって何かすごい天気いいし、気持ちいいだろ」
オレは大きく頷くと、両手を広げて深呼吸した。
朝のまだひんやりと冷たい空気が、水晶の欠片みたいにキラキラと体中に染み渡った。
「櫻井もやってみる? すーっはーって、元気出るよ?」
調子に乗って誘うと、櫻井は何とも言えない、不思議な目でオレを見下ろした。
櫻井は普段から無表情で、余計なおしゃべりはしないし、冗談も言わないし、声を出して笑ってるところなんか一度も見たことがない、達観した仙人みたいな、変わった高校生なんだけど、時々こういう目でオレを見る。
それは別に不快な視線ではないんだけど……オレはなんだか、観察されてるみたいな気分になって、ちょっとムズムズしてしまう。
兄ちゃんの手が、初めてオレの体に触ったとき――それはオレが覚えている限りでと言う意味だけど――本当は少しだけ怖かった。
してって、ねだったのはオレだったけど、実際のところ今から何が始まるのかなんて、良く分っていなかった。
だってオレはそのとき、キスも、セックスも……それどころか女の子と手を繋いで歩いたこともないぐらい、本当になんにも知らない子供だったんだから。
人間がどうやって繋がるのかなんて、ましてや、男と男がどうやって繋がるのかなんて、知ってるはずがなかった。
*
兄ちゃんに、唇を開いてといわれて、初めてキスがマンガみたいに口を重ねるだけの行為じゃないんだって知った。
寄せては返す波のように、強弱を付けてオレを嵐の海に引き出した兄ちゃんは、もうすっかり覚悟を決めてしまったらしい、強い目をしていた。
未知の、そして禁断の領域に踏み込もうとしているのだという不安に、オレが思わず声を上げると、兄ちゃんは何もかも分っているという顔で、全部任せれば良いと、頷いた。
syuuhei_and_yuuta_09.gif自宅にて
裕太9才 周平20才
――熱を出す。
それが、赤ん坊の頃から変わらない、裕太の最大の必殺技だ。
肉体的疲労が溜まったとき、精神的苦痛に追い詰められたとき、裕太は言葉でSOSを発する代わりに、熱を出す。
そうして、外部に自身の危機を伝える。
*
裕太はもともと口が上手くない。
警戒心が無くて、疑うことを知らない人懐っこい性格だから、友達作りは天才的に上手いが、その一方で、他人の心の機微に疎く、自分の気持ちを言葉にして伝えるのが苦手だから、周囲に振り回されて、ヘトヘトになってしまうことも度々だ。
*
だから、そんなとき、裕太は言葉で「いやだ」「つらい」と言うかわりに、熱を出す。
熱を出して、自身を強制的にその苛酷な環境から隔離する。
そして時には、その記憶ですら消し去ってしまう。
*
裕太が発する、そんな特別な声に気が付いてやれるのは、この世で俺だけだ。
母も、父も気が付かない、ましてや同じ教室で幾らかの時間を過ごすだけの「赤の他人」連中に分るはずもない、そんな裕太の言葉を、この世でただ、俺だけが知っている。
裕太の声が聞けるのは、この世でただ、俺だけなのだ。
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