携帯と夏休み(0）-周平×裕太-[前書と後書と解説に代えて]

このお話は、「なんで満足にご飯が食べられないほどの極貧品生活の中で、裕太が携帯を使い続けていられたんだろう」という、疑問から生まれました。
高校生の中には「携帯ないと死んじゃ～う」なんて子もいるそうですが、裕太はやっぱり「ご飯食べないと死んじゃう～」ってタイプだと思うのです。
だから、裕太が携帯を解約してないとしたら、その理由はやっぱり「自分で払ってない」しかないんじゃないかと思ったのです。
でもまあよく考えたら、携帯料金を自分で稼いで払ってる、なんていう高校生のほうがむしろ珍しいんでしょう。
こういうのって、普通は親が払ってくれるんですよね。
……そう、「普通」はｗ
裕太はちょっとばかし「普通じゃない」兄がいるので、事情が少し違って、携帯代は親じゃなくて、周平が払ってくれてるんですよ、きっと！（←妄想）

今回、書いていて一番楽しかったのは、常に裕太しか目に入ってない周平ですｗ
そんで、裕太も生来の流され体質ですから、こっちもけっこう兄しか見えてなくって、それがまた楽しかったです。
書きながら「あー、はいはい、もうお前ら勝手にやってろよ」と、何度も思いましたｗ
周平の世界が「裕太を中心に回ってる」とすると、裕太の世界は「周平によって構築されてる」って感じでしょうか。（←全て妄想）
裕太は周平に洗脳されちゃってる訳ですが、周平はもちろん確信犯です！
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あ、それから、このお話で書こうとした事、裕太の携帯事情と周平の確信犯ぶりに加えて、もう一つあったんです。
分かってもらえたかどうか微妙ですが……それは、「周平って最低男だよね！」ですｗ
ゲーム中に裕太のアパートに乗り込んできた女の子（たしか沙百合さん）にも、周平は「アンタなんかと出会わなければよかった！」って、罵倒されてましたよね。
あのシーン、裕太はブチギレた沙百合にすっかりビビって竦み上がってましたが、私は「か～っこいい、やっぱ女はそうじゃないとね！」って、心の底から拍手送ってましたｗ
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諒いわく周平は「女がきれたこと無い」そうなんで、おそらく名古屋時代にもそれなりの相手が居たんだと思います。
ただ、それも沙百合の件と同様に、きっと本気ではないですよね。
遊び……といったら、ちょっと語弊があると思うんですが、何というんでしょう、こういうの。
周平の言葉を借りるなら「言い寄ってくる中から適当なのを見繕う」ですか？
でもそういうのって、恋に目が眩んでる内はともかく、付き合ってからしばらく時間がたてば、だんだん気がつきますよ。
さすがに、周平が愛してるのは実の弟だけだということまでは、分からなかったと思いますが、少なくとも自分が本気では相手にされて無いってことぐらいは、気が付くと思います。
女って結構そういうことに敏感ですからね。
それで、みんな沙百合みたいに、自分からバイバイして行くんじゃないでしょうか。
周平はどんなに面倒臭くなっても、自分からはっきり「別れよう」とは言わないタイプみたいですから、結局、女から振るって形になるんだと思う。
じゃなきゃ周平って、きっと黙って連絡絶って自然消滅を狙うタイプですよね。
本当に最低男だ……こんなの、諒が嫌うのも当然ですよｗ
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あ、そういえば、すっかり忘れてましたが、このお話、諒も出てきます。
今回も、ちょっとかわいそうな役回りですが……でも、それがいいんです！
どうも私は、「周平×裕太＋諒」の三角関係が好きみたいで、更に、諒が周平と裕太のベタベタを見て、キーッってなってるのが最高に好きみたいです。
ホント、鬼ですいませんｗ
これでも、諒、大好きなんですよ？
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それでは蛇足になりますが、一話づつ簡単なあらすじを。

(01)周平からの電話を待つ裕太、母親はヤキモキしてます。
(02)周平と話す裕太、母親は会話が気になるようです。
(03)彼女と一緒でも、周平の頭の中には裕太しかありません。
(04)帰京すると部屋を出る周平。裕太は母親の過干渉にイライラ。
(05)周平を迎えに行く裕太に、諒は心配で付いて行きます。
(06)裕太を送り諒は帰ります。周平は再会に上機嫌です。
(07)周平の子ども扱い、さすがの裕太も少し恥ずかしいようです。
(08)迷子になっても大丈夫という裕太に、周平は困惑顔です。
(09)周平は裕太にGPS携帯を与えることにしました。
(10)携帯の秘密に気が付かない裕太、その方が幸せですｗ

最後になりましたが、読んでくださった皆様に感謝と愛を込めて
(　 ﾟДﾟ)⊃旦　オチャドーゾ
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「携帯と夏休み」登場人物一覧　　
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ゲームキャラ
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藍川裕太
藍川周平
廣瀬諒
藍川兄弟父
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オリジナル
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藍川兄弟母
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