BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。
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名前:うさこ
萌属性:血縁、年の差、アホ子受、ワンコ攻
好き:甘々、主人公総受け
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2008/04/02 (Wed)
「裕太、それじゃ何も出来ない」
耳元で兄ちゃんがクスッと笑った。
オレがあんまりぎゅうぎゅうしがみ付いてるのが、おかしかったらしい。
「裕太?」
もう一度甘い声で呼ばれたけど、オレは兄ちゃんのシャツに顔を埋めたまま、聞こえない振りをした。
今自分がどんな顔をしてるのか全然想像できなくて、それを兄ちゃんに見られるのが凄く恥ずかしかったから。
兄ちゃんはしばらくオレの返事を待っていたけど、いつまでも答えなでいると、そっとつむじにキスをした。
「いいよ、じゃあそうしておいで」
耳元で兄ちゃんがクスッと笑った。
オレがあんまりぎゅうぎゅうしがみ付いてるのが、おかしかったらしい。
「裕太?」
もう一度甘い声で呼ばれたけど、オレは兄ちゃんのシャツに顔を埋めたまま、聞こえない振りをした。
今自分がどんな顔をしてるのか全然想像できなくて、それを兄ちゃんに見られるのが凄く恥ずかしかったから。
兄ちゃんはしばらくオレの返事を待っていたけど、いつまでも答えなでいると、そっとつむじにキスをした。
「いいよ、じゃあそうしておいで」
オレの背中を包んでいた温もりが滑って、背骨の付け根で止まった。
指先が下着のふちをゆっくりと潜って、尾てい骨の上を軽く押した。
「裕太の体は細いのに、どうしてこんなに柔らかいんだろうな」
兄ちゃんがほっと溜め息をつくようにしていった。
オレは何だか、ものすごく恥ずかしいことを言われた気がして、かぁっと頬が熱くなった。
「そんなのっ、オレが知るわけないよ」
「そうか、裕太も知らないのか」
兄ちゃんは笑った。
笑いながらオレのズボンと下着を一緒にずり下げて、むにっとお尻を握った。
「ひゃっ!」
「気持ちよくて、ずっとこうして触ってたくなる」
兄ちゃんはそう言いながらオレの体の柔らかい部分を、もにもにと揉んだ。
胸とか、わき腹とか、ももの裏側とか、皮膚の薄い部分ばかりを狙われて、オレはたまらず声を上げた。
「あっ、ちょ……兄ちゃん――――」
止めて、と喉まで出かかった言葉を、オレは何とか飲み込んだ。
嫌だとか、止めてとか言えば、兄ちゃんは本当に止めてしまうだろうと思ったから。
「く……くすぐったいよっ」
オレはかろうじてそういった。
「裕太は、兄ちゃんにくすぐられるの、好きだったろう?」
「そっ――――」
そうだけど、そうだけど、こんなのとは違う――――ってオレは抗議しようとした。
ふざけてくすぐりっこするのは子供がよくやる遊びで、そうやってじゃれついたオレを、兄ちゃんだって変な触り方なんかしなかったって、言おうとした。
言おうとしたけど、そのときオレの中で何か、はっと心付くものがあった。
「兄ちゃんは――――いつから、オレが好きだったの…………?」
オレは思わず兄ちゃんから体を離してそう聞いた。
肩先がトンと壁にあたって、その状態で背の高い兄ちゃんを見上げると、なんだか自分が追い詰められているような気分になった。
「俺が…………怖いか、裕太」
兄ちゃんの声は、すごく静かだった。
逆光で見下ろしてくる兄ちゃんの顔には深い影が射して、ひどく傷ついているように見えた。
「怖くない、怖くないよ…………」
オレは馬鹿な質問をしたことを後悔した。
ごめんなさい、と謝る代わりにオレはもう一度兄ちゃんにしがみついた。
「オレ、兄ちゃん好きだから、全然、なんにも怖くない」
*
「裕太……辛くないか……?」
兄ちゃんに掠れた声でささやかれて、オレはんっと息を詰めた。
唇を噛んでないと、変な声が出そうだった。
「無理するな、裕太」
「っぁ……へ、いき……」
体を起こしかけた兄ちゃんの腕をオレは下から掴んだ。
後ろからの方が楽だって言った兄ちゃんに、前からしてって無理に頼んだのはオレだった。
腰を高く抱え上げられたから、胸が圧迫されて苦しかったけど、二人の体が、まるで最初から一つだったみたいに、ぴったりとくっついて、なんだかすごく幸せだった。
「ぁ……にいちゃんっ……大好き……」
オレはたまらずそういった。
ちょっとだけ声が震えてたかもしれないけど、でもそれは怖かったからじゃない。
入ってるところは、まだ少しだけ痛かったけど、でも怖くはなかった。
それが兄ちゃんだと思えば、本当に全然怖くなかった。
だって、兄ちゃんがオレを傷つけたりするはずないって知ってるから。
「裕太……愛してる」
生理的に滲んだ涙を兄ちゃんの唇が吸い取った。
「お前が生まれた瞬間から……お前以外を、愛したことはない」
「ぁん…………」
それはものすごい告白だったけど、オレはもうちゃんと答えられなかった。
オレも、ずっと、ずっと……生まれたときから好きだったよ、と思いを込めて、兄ちゃんの肩にきゅっと噛み付いた。
*
――――そうしてオレは次の日、学校を休んだ。
指先が下着のふちをゆっくりと潜って、尾てい骨の上を軽く押した。
「裕太の体は細いのに、どうしてこんなに柔らかいんだろうな」
兄ちゃんがほっと溜め息をつくようにしていった。
オレは何だか、ものすごく恥ずかしいことを言われた気がして、かぁっと頬が熱くなった。
「そんなのっ、オレが知るわけないよ」
「そうか、裕太も知らないのか」
兄ちゃんは笑った。
笑いながらオレのズボンと下着を一緒にずり下げて、むにっとお尻を握った。
「ひゃっ!」
「気持ちよくて、ずっとこうして触ってたくなる」
兄ちゃんはそう言いながらオレの体の柔らかい部分を、もにもにと揉んだ。
胸とか、わき腹とか、ももの裏側とか、皮膚の薄い部分ばかりを狙われて、オレはたまらず声を上げた。
「あっ、ちょ……兄ちゃん――――」
止めて、と喉まで出かかった言葉を、オレは何とか飲み込んだ。
嫌だとか、止めてとか言えば、兄ちゃんは本当に止めてしまうだろうと思ったから。
「く……くすぐったいよっ」
オレはかろうじてそういった。
「裕太は、兄ちゃんにくすぐられるの、好きだったろう?」
「そっ――――」
そうだけど、そうだけど、こんなのとは違う――――ってオレは抗議しようとした。
ふざけてくすぐりっこするのは子供がよくやる遊びで、そうやってじゃれついたオレを、兄ちゃんだって変な触り方なんかしなかったって、言おうとした。
言おうとしたけど、そのときオレの中で何か、はっと心付くものがあった。
「兄ちゃんは――――いつから、オレが好きだったの…………?」
オレは思わず兄ちゃんから体を離してそう聞いた。
肩先がトンと壁にあたって、その状態で背の高い兄ちゃんを見上げると、なんだか自分が追い詰められているような気分になった。
「俺が…………怖いか、裕太」
兄ちゃんの声は、すごく静かだった。
逆光で見下ろしてくる兄ちゃんの顔には深い影が射して、ひどく傷ついているように見えた。
「怖くない、怖くないよ…………」
オレは馬鹿な質問をしたことを後悔した。
ごめんなさい、と謝る代わりにオレはもう一度兄ちゃんにしがみついた。
「オレ、兄ちゃん好きだから、全然、なんにも怖くない」
*
「裕太……辛くないか……?」
兄ちゃんに掠れた声でささやかれて、オレはんっと息を詰めた。
唇を噛んでないと、変な声が出そうだった。
「無理するな、裕太」
「っぁ……へ、いき……」
体を起こしかけた兄ちゃんの腕をオレは下から掴んだ。
後ろからの方が楽だって言った兄ちゃんに、前からしてって無理に頼んだのはオレだった。
腰を高く抱え上げられたから、胸が圧迫されて苦しかったけど、二人の体が、まるで最初から一つだったみたいに、ぴったりとくっついて、なんだかすごく幸せだった。
「ぁ……にいちゃんっ……大好き……」
オレはたまらずそういった。
ちょっとだけ声が震えてたかもしれないけど、でもそれは怖かったからじゃない。
入ってるところは、まだ少しだけ痛かったけど、でも怖くはなかった。
それが兄ちゃんだと思えば、本当に全然怖くなかった。
だって、兄ちゃんがオレを傷つけたりするはずないって知ってるから。
「裕太……愛してる」
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「お前が生まれた瞬間から……お前以外を、愛したことはない」
「ぁん…………」
それはものすごい告白だったけど、オレはもうちゃんと答えられなかった。
オレも、ずっと、ずっと……生まれたときから好きだったよ、と思いを込めて、兄ちゃんの肩にきゅっと噛み付いた。
*
――――そうしてオレは次の日、学校を休んだ。
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