BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。
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好き:甘々、主人公総受け
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2007/10/30 (Tue)
「ああ、啓寿来たの。思ったより早かったね。ほらこれ見てよ、最高に面白いだろう?」
伯父との夕食を早々に切り上げ、藍川を連れに戻った俺に大貴が見せたモノ。
その余りの醜悪さに、俺は食べてきたばかりの物をその場で戻しそうになった。
「啓寿、どうしたの。呆けてないで、感想ぐらい言ってよ」
大貴はそう言うと、汚物に塗れて死んだように横たわっているソレの頭を鷲掴みにして、ぐいと俺のほうへ向けた。
「ほら、藍川君だって啓寿に見てもらえて嬉しいってさ」
ああ!
だから嫌だったんだ、藍川を大貴の家に一人置いて行くのは。
あいつはおかしいから近付くなと、何度も警告したのに。
人を疑うことを知らない、無垢で、愚かな藍川は、俺の忠告を聞かなかった。
なんということだろう。
俺があれほど待ち望み、策を弄し、罠を張り、ようやく手に入れた藍川は、いなくなってしまった。
壊れてしまった。
伯父との夕食を早々に切り上げ、藍川を連れに戻った俺に大貴が見せたモノ。
その余りの醜悪さに、俺は食べてきたばかりの物をその場で戻しそうになった。
「啓寿、どうしたの。呆けてないで、感想ぐらい言ってよ」
大貴はそう言うと、汚物に塗れて死んだように横たわっているソレの頭を鷲掴みにして、ぐいと俺のほうへ向けた。
「ほら、藍川君だって啓寿に見てもらえて嬉しいってさ」
ああ!
だから嫌だったんだ、藍川を大貴の家に一人置いて行くのは。
あいつはおかしいから近付くなと、何度も警告したのに。
人を疑うことを知らない、無垢で、愚かな藍川は、俺の忠告を聞かなかった。
なんということだろう。
俺があれほど待ち望み、策を弄し、罠を張り、ようやく手に入れた藍川は、いなくなってしまった。
壊れてしまった。
「――っ大貴! これは一体何のまねだ」
意識を失い大貴の足元に転がっている藍川のあまりの有様に、俺はその華奢な肢体を直視することができなかった。
「何のまねって、見ての通りだよ。啓寿が彼のことを『特別な人』だなんて言うからさ、一体どれほどのものかと思って、色々と試してみたのさ」
人の気に入りの玩具を取り上げ、わざと壊して相手の反応を楽しむ。
それは大貴の昔からの悪癖だ。
だがその魔手が、まさか藍川にまで伸ばされるとは。
「人のものを、よくも勝手に――」
怒りなのか、悲しみなのか、とにか暗くドロドロした重いものが、腹の底から湧き上がってくる。
大貴は相変わらずのニヤニヤ笑いで、そんな俺の反応を面白そうに観察している。
「ああ、ごめんね。僕一目見たときから、彼のこと気に入らないなと思ってたから、手加減できなかったんだ」
気に入らないだと? この嘘吐きが。
お前の趣味なんか、俺には良く分かってる。
無垢で純粋な藍川。
俺は愛したいと思い。お前は汚したいと思った。
「この、変態サド野郎がっ」
喉の奥から搾り出した俺の台詞に、大貴は芝居がかった態度で大仰に驚いて見せた。
「ええ、それは酷い言い掛かりだな。変態は啓寿の方だろ。純真無垢なのが好きって、そういうのは危ないよ。そのうち子供でも浚ってきちゃうんじゃないの、嫌だねえペドフィリアは、人類の敵だよね――」
大貴はそこでいったん言葉を切ると、急に真顔になってじっと俺を見詰た。
「――でもね、啓寿。ベドフィリアも、ホモよりはましさ。僕はね、お前のことを大切な幼馴染だと思ってる。だからホモなんて、最低のゴミみたいな人間になって欲しくないんだよ」
殊更にゆっくりと、穏やかに話しながらも、まるで獲物に狙いをつけた禽獣のように、大貴の視線は一瞬たりとも逸らされない。
「これも、お前を思ってしたことなんだよ。ねえ、分かってくれるだろう?」
頑是無い子供に言い聞かせるような口調なのに、この脅迫されているような威圧感。
大貴はいつもそうだ、人のものでも何でもおかまいなし。気に入ったら最後、どんな手段を使っても手に入なくては気がすまない。
たった一歳違いなのに、俺はいつもそんな大貴に適わなかった。
「ほら、よく見てごらんよ、ここにいるのは、誰にも愛される価値なんか無いクズ同然の生き物だよ。啓寿の特別だった、純粋で穢れない藍川君はもういないんだよ」
言いたいことは万も有る筈なのに、言葉は声になってはくれなかった。
「――」
「どうしたの、啓寿。ずいぶん不満そうな顔だね。僕がここまでしてあげたのに、まだ目が覚めないのかな。だったらしかたがないね、連れて帰っても良いよ。まだ死んではいないようだから、ほらどうぞ」
大貴はそう言うと、気を失ったままの藍川の体を、足でごろりと俺へ向かって転がした。
藍川の体中に飛び散って、ぬらぬらと異様な輝きを放っている白濁した液体が、湿った不快な音を立てる。
「――――っ」
俺は生理的な嫌悪を抑えきれず、思わず後ずさった。
そして、その瞬間勝負は付いた。
「おやおや、可愛そうに。藍川君、啓寿に嫌われちゃったみたいだね」
大貴の顔に勝ち誇った微笑が輝く。
「でも心配は要らないよ、僕は啓寿とは違うからね。前の君より、今の君の方がずっと面白いと思うよ」
大貴はそう言うと、俺に見せ付けるようにゆるりと藍川の頬を撫で、躊躇いも無くその汚れた体を抱き上げた。
意識を失い大貴の足元に転がっている藍川のあまりの有様に、俺はその華奢な肢体を直視することができなかった。
「何のまねって、見ての通りだよ。啓寿が彼のことを『特別な人』だなんて言うからさ、一体どれほどのものかと思って、色々と試してみたのさ」
人の気に入りの玩具を取り上げ、わざと壊して相手の反応を楽しむ。
それは大貴の昔からの悪癖だ。
だがその魔手が、まさか藍川にまで伸ばされるとは。
「人のものを、よくも勝手に――」
怒りなのか、悲しみなのか、とにか暗くドロドロした重いものが、腹の底から湧き上がってくる。
大貴は相変わらずのニヤニヤ笑いで、そんな俺の反応を面白そうに観察している。
「ああ、ごめんね。僕一目見たときから、彼のこと気に入らないなと思ってたから、手加減できなかったんだ」
気に入らないだと? この嘘吐きが。
お前の趣味なんか、俺には良く分かってる。
無垢で純粋な藍川。
俺は愛したいと思い。お前は汚したいと思った。
「この、変態サド野郎がっ」
喉の奥から搾り出した俺の台詞に、大貴は芝居がかった態度で大仰に驚いて見せた。
「ええ、それは酷い言い掛かりだな。変態は啓寿の方だろ。純真無垢なのが好きって、そういうのは危ないよ。そのうち子供でも浚ってきちゃうんじゃないの、嫌だねえペドフィリアは、人類の敵だよね――」
大貴はそこでいったん言葉を切ると、急に真顔になってじっと俺を見詰た。
「――でもね、啓寿。ベドフィリアも、ホモよりはましさ。僕はね、お前のことを大切な幼馴染だと思ってる。だからホモなんて、最低のゴミみたいな人間になって欲しくないんだよ」
殊更にゆっくりと、穏やかに話しながらも、まるで獲物に狙いをつけた禽獣のように、大貴の視線は一瞬たりとも逸らされない。
「これも、お前を思ってしたことなんだよ。ねえ、分かってくれるだろう?」
頑是無い子供に言い聞かせるような口調なのに、この脅迫されているような威圧感。
大貴はいつもそうだ、人のものでも何でもおかまいなし。気に入ったら最後、どんな手段を使っても手に入なくては気がすまない。
たった一歳違いなのに、俺はいつもそんな大貴に適わなかった。
「ほら、よく見てごらんよ、ここにいるのは、誰にも愛される価値なんか無いクズ同然の生き物だよ。啓寿の特別だった、純粋で穢れない藍川君はもういないんだよ」
言いたいことは万も有る筈なのに、言葉は声になってはくれなかった。
「――」
「どうしたの、啓寿。ずいぶん不満そうな顔だね。僕がここまでしてあげたのに、まだ目が覚めないのかな。だったらしかたがないね、連れて帰っても良いよ。まだ死んではいないようだから、ほらどうぞ」
大貴はそう言うと、気を失ったままの藍川の体を、足でごろりと俺へ向かって転がした。
藍川の体中に飛び散って、ぬらぬらと異様な輝きを放っている白濁した液体が、湿った不快な音を立てる。
「――――っ」
俺は生理的な嫌悪を抑えきれず、思わず後ずさった。
そして、その瞬間勝負は付いた。
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「でも心配は要らないよ、僕は啓寿とは違うからね。前の君より、今の君の方がずっと面白いと思うよ」
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