「クレプシドラ-光と影の十字架-」プレイ感想（3）-アルジェン・ディス-

『クレプシドラ』感想3回目は、心優しき天使、アルジェンと、気難し屋の死神、ディスです。
（注意）
ネタバレ全開です、ゲーム未プレイの方は注意してください。
また、ＢＬ妄想爆弾が炸裂してます、要注意です！

アルジェンは天使です。
それも、金髪に青い瞳、平和を愛し、争いごとは嫌いという、「天使たる者かくあるべし」とお手本にしたくなるような、立派な天使です。
実はアダムが出てくるまで、わたしの一番のお気に入りは彼でした。
優しいお兄さんタイプには弱いのですｗ
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さて、そんなアルジェンの声を担当してらっしゃるのが石田彰さん。
いつもながら、この方の細かな表現力には感心させられます。
アルジェンは心優しい天使ですが、石田さんは例えば同じような「優しい」キャラクターでも、それがどんな「優しさ」なのか、語尾の響きや、呼吸のタイミングをほんの少し変えるだけで、見事に表現してしまうのですよね。
長い間声優という仕事をしていれば、やっぱり似たような役が来ることもあるわけで……というか多分、似たような役が来ることこそ多いわけで、そんな中「あれ、これ前のキャラと同じだ」と思われないように、工夫しながら演じるというのは、凄く難しいことだと思うのですよ。
聞いてるほうだって、違う作品の違うキャラクターが頭に浮かんできてしまったら、興ざめですよね。
まあ、プロなんだからそれが出来て当たり前、と言われてしまえばそれまでなんですが……でも、やっぱりそんなプロの中でも、石田さんの表現力は凄いんじゃないかなと思うんです。
ファンの欲目でしょうかｗ
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あ、そういえばこのアルジェン、ＢＬだったら絶対に「受」ですよねｗ
ゲーム中も、教会の仲間であるカテキスタからアプローチ受けてますが、残念ながら『クレプシドラ』はＢＬではなく、乙女ゲーなので、アルジェンは全て軽くかわして、何にもアレなことは起こりません。
…………ちっｗ
カテキスタに向かって、「そこだ、もっと押せーっ、押せーっ、押し倒せーっ！！」と叫んでいたのは、わたしだけの秘密ですｗ
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でもですね、このお話でＢＬカップリングを妄想するとしたら、本命は「カテキスタ×アルジェン」ではなく、やっぱり「アルジェン+ディス+アダム」の三人組だと思うのですよ。
だってこの三人、聖体領食（エウカリスト）と言う怪しげな儀式を、毎月繰り返しているというんですから……それはもう、怪しいでしょう？
なんでも、アダムの血と吐息を、ディスとアルジェンは必要としているらしいのです。
念のために言っておきますが、これは私の勝手な妄想ではなく、本当の設定なんですよｗ
「満月の夜、魂の吐息がアルジェンを癒し、新月の夜、体を巡る血がディスを潤す」……なんてまあ、ステキな設定でしょうｗ
私の妄想はもくもくと膨らんで、すっかりアルジェン、ディス、アダムの入り乱れた愛憎関係が出来上がっています。
上にも書いた通り、アルジェンは受くさいので、ここはぜひディスにアダム様を襲って欲しい所ですｗ
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さて、そんな「アダムを襲って欲しい男No.1」（ｗ）のディスですが、声の担当は緑川光さん。
緑川さんは、こういう無愛想な男を演じさせると、本当に迫力がありますよね。
ドスの利いた低い声で冷たいことを言われると、本当にしゅーんとなっちゃいますｗ
にもかかわらず、小さな女の子イブが、こんなに怖いオジ……おニイさんに、めげずに突撃していく様子は、本当にけなげで可愛らしくて、ほほえましいです。
クールで二枚目なはずのディスが、イブに引っ張りまわされてすっかり三枚目に落ちてる場面もまた楽しいです。
砂場で泥団子食べさせられたり、アルジェンにイブとの関係を誤解されて焦ってるシーンは、本当におかしくって、笑ってしまいました。
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そういえば、この『クレプシドラ』、意外と笑えるゲームですよね。
もちろんストーリはゴシック・ファンタジーで、ギャグではないんですが、エピソードに差し挟まれるキャラクターたちのやり取りが、いちいちおかしいんですよ。
主要キャラ攻略後に出現する、ちょっとしたお遊び……例えば、長台詞をかむとか、出のタイミングを間違えるとか……も、プレイヤーを飽きさせないように色々と考えてるんだなーと、感心しました。
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ディスは褐色の肌に尖った耳、地面にまで届きそうな長い銀髪を背中で緩く結んだ、気難し屋な死神です。
原画さんのサイトにあるディスのイラストなんかを見ると、彼はものすごい美形なんですが、なぜかゲームプレイ中はそんな印象ありませんでした。
彼は普段からむすっとして、眉間にしわを寄せているような「不機嫌キャラ」なので、私にとっては、どうもそっちの印象のほうが強かったみたいです。
なんでも、死神は「人の過去の悪行を見る力」を持っているという事で、ディスに限らず死神は、その性格に一癖も二癖もある連中ばかりです。
まあ、人間の悪い部分ばかり見せられてるんじゃあ、少しぐらい性格がヒネても仕方ないか……と、ツンデレ嫌いのわたしでも、多少彼らの境遇に同情したい気持ちになりますｗ
あ、ちなみに天使は死神とは逆に、「人の過去の善行を見る力」を持っているとの事らしく、いたって穏やかで常識的な人々です。
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それでは、三回目の感想は「アルジェン、ディス、アダムは怪しい関係」とまとめて、終わりたいと思います。
長々お読みいただきありがとう御座いました。