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  <title>BL二次創作ブログ -ののの- （18歳未満閲覧禁止）</title>
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  <description>BL版権物の二次創作ブログです。現在『メイド*はじめました』で活動中です。</description>
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  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
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    <item>
    <title>約束の場所（8）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[「翡翠さん、僕&hellip;&hellip;お願いがあるんですけど」<br />
琥珀が思い切った様子で切り出した。<br />
その日は第三四半期の決算を無事に終えて、一週間ぶりに夕食を共にした金曜の夜。<br />
持ち帰りの案件も無く、明日も明後日も完全な休日で、翡翠は全ての時間を琥珀と一緒にすごすつもりだった。<br />
「いいよ、琥珀。なんでも言ってごらん」<br />
「あの&hellip;&hellip;僕&hellip;&hellip;あの&hellip;&hellip;」<br />
向けられた視線をテーブルに逃がして、琥珀は言葉に迷っている。<br />
琥珀は人から拒絶されることを何よりも恐れているので、こんな風に自分から何か言い出すようなことはめったに無い。<br />
緊張しているのだろう、ティーカップを受け皿に戻す手がかすかに震えている。<br />
琥珀を焦らせないよう、翡翠は次の言葉が出てくるまで辛抱強く待った。<br />
「ぼく&hellip;&hellip;僕は、翡翠さんに拾ってもらって、すごく感謝してます」<br />
「私も琥珀に出会えてよかったと、いつも感謝してるよ」<br />
「&hellip;&hellip;あ、あの&hellip;&hellip;それで、僕&hellip;&hellip;中学校までの勉強、終わりました」<br />
「そうだね、琥珀は本当に良く頑張ったよ。私も感心してるんだ、琥珀にはきっと才能があるんだね」<br />
翡翠が褒めると、琥珀は赤面して前髪を引っ張った。<br />
そうやって顔を隠そうとするのは、琥珀が小さかった頃からの癖だ。<br />
琥珀の正確な年齢はわからないが、拾った当時、乳歯の生え変わり状況から九歳か十歳ぐらいだろうと診断されている。<br />
そこからわずか五年で、幼稚園児並みの教育すら受けていなかった琥珀が、義務教育九年分の課程を終わらせたのだから、本当にたいしたものだ。<br />
全て家庭教育だったから社会経験は乏しいかもしれないが、知識だけなら同年齢の子供に十分追いついたと言えるだろう。<br />
翡翠は優しく笑うと、膝のナフキンをテーブルの端にくしゃりと置いて琥珀に向かって身を乗り出した。<br />
「ああ、分かった。ご褒美が欲しいんだね、いいよ何でも買ってあげる」<br />
「えっ？！」<br />
「絵が欲しいの？　よし、それじゃあ琥珀の好きな素朴派を一枚買ってあげようか」<br />
東久世家には代々の当主が趣味や投資で買い集めた美術品が数多く眠っている。<br />
そこに琥珀が好きな一枚を新しく加えるというのは、なかなかに良い趣向だと翡翠には思えた。<br />
「アンリ・ルソーかアンドレ・ボーシャンがいいかな。手に入れるにはちょっと時間がかかるかもしれないけど、寝室に飾るのにいい小品を探してみよう」<br />
「ち、違いますっ。僕、そんなのいりませんっ」<br />
琥珀が強く否定すると、翡翠は少し考え、すぐにああと片手を上げた。<br />
「それじゃあ鳥だね。琥珀は小さな鳥が大好きだから。いいよ、庭に新しい温室をもう一つ作らせるから、そこに琥珀の好きな鳥をいっぱい飼おう」<br />
「っ、違います、違います」<br />
琥珀はぶんぶんと音がしそうなほど激しく頭を振る。<br />
「それも違うの？」<br />
翡翠はさて困ったぞと、顎に手を当てた。<br />
「難しいな。それじゃあなんだろう、絵でも無く、鳥でもなく、琥珀が欲しいもの&hellip;&hellip;」<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%888%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>メイド*はじめました</category>
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    <pubDate>Sun, 26 Sep 2010 20:44:37 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>約束の場所（7）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[琥珀は徐々に変っていった。<br />
「おかえりなさい」と言って翡翠を出迎えるようになり、少しだけ笑うようになった。<br />
悪夢にうなされて飛び起きるとき以外は、甲高い悲鳴を上げて泣き叫ぶことも無くなり、逃げることも、暴れることも無くなった。<br />
その代わり、すぐに俯いてごめんなさいと謝るのが癖になり、誰もいない場所で声を殺して泣くようになった。<br />
変っていく琥珀を、翡翠は静かに見守った。<br />
呼び名が「ヒスイ」から「翡翠さん」に変ったときも、敬語を使って話すようになったときも、社会性を身につけた証拠だと思って何も言わずに受け入れた。<br />
どうせ乳母のハルかメイド頭の津田が余計な忠告をしたのに違いないのだ、琥珀が自分から距離をとろうとしているのだとは思いたくなかった。<br />
自分が琥珀の親にはなれないことを、翡翠はこの時点ではっきりと自覚していた。<br />
もし、親だったなら琥珀の変化を喜べたはずだ。<br />
自立への第一歩として、成長していく姿を嬉しく、頼もしく思えたはずだ。<br />
しかし、翡翠はそうではなかった。<br />
外へ向かって琥珀の心が開いていくのを見るのはつらかった。<br />
自分だけの琥珀でなくなるのを見るのはつらかった。<br />
――私は琥珀の親にはなれない。<br />
それがわかっていたから、全ての変化を翡翠はただ黙って見守った。<br />
何も知らない琥珀を、欲望のまま操作するようなことはしたくなかった。<br /><br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%887%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Tue, 21 Sep 2010 09:24:38 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">blsousaku.blog.shinobi.jp://entry/190</guid>
  </item>
    <item>
    <title>約束の場所（6）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[「あの子、しゃべったわよ！」<br />
乳母のハルが書斎に飛び込んできた。<br />
大学から戻ったばかりの翡翠は、『経営財務』や『組織戦略』と書かれた教科書を書棚に戻しながら、そうですかと気のない返事を返した。<br />
「あら、驚かないの？」<br />
「別に驚くようなことじゃないでしょう、琥珀は私とは普通に口をきいてるんですから」<br />
「だから、翡翠以外の人間にはじめて話したのよ」<br />
ちょっとは興味持ったらどうなの、とハルは不満そうに下唇を突き出す。<br />
翡翠は首を振ってため息をついた。<br />
「ハルさん。琥珀の面倒は私が見るので、昼のあいだ危ないことが無いよう見てくれているだけでいいと、言ってあるはずですが」<br />
「だから、それじゃあ東久世家の乳母としての立場が無いって、わたしも言ったはずでしょ」<br />
ふん、と鼻から息を吐き出してハルは翡翠を睨む。<br />
東久世家の三兄弟と自分の息子、合わせて四人の男の子を育て上げたという自信だろうか、ハルは厄介すぎる琥珀の世話に奇妙な闘志を燃やしているようだった。<br />
翡翠にしてみれば、好きで苦労しているだけじゃないかと言いたい所だが、子供を次々に生み捨てていく身勝手な母親の代わりに、愛情をこめて育ててくれたハルには、どうしても強く出られないところがある。<br />
翡翠は、はいはい、と投げやりぎみに頷いた。<br />
「それで、琥珀は何て言ったんですか」<br />
「イーヤ」<br />
イーッ、と唇を横に引き伸ばして言ったハルに、翡翠は眉を寄せた。<br />
「なんですかそれは」<br />
「だから、イヤ、よ。お風呂に入りましょうねって、服を脱がそうとしたら&ldquo;嫌だ&rdquo;って言ったの」<br />
すごい進歩でしょ、とまるで自分の手柄だとでも言うように胸を張る。<br />
翡翠は書棚から視線を戻して、肩をすくめた。<br />
「それは進歩なんですか？」<br />
「進歩よ！　大進歩！」<br />
ハルの説明はこうだった。<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%886%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>メイド*はじめました</category>
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    <pubDate>Wed, 15 Sep 2010 20:05:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>約束の場所（5）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[エントランスに出ると、車寄せにはすでに黒塗りの社用車が待機していた。<br />
秘書の山内が翡翠の退社を知らせたのだろう。<br />
待ち構えていた運転手が、ちょうどのタイミングで後部座席のドアを開く。<br />
見れば琥珀を拾ったあの日と同じ運転手だった。<br />
「ああ、野村さん」<br />
気づいた翡翠が名前を呼ぶと、野村は少し顔を上げ、頬と目尻に刻まれた皺をより深くしてにっこりと笑った。<br />
「ご自宅でよろしいですか」<br />
「お願いします」<br />
翡翠は考えることも無く習慣的にそう答えた。<br />
車は一方通行の道をそのまま進み、本社の直ぐ脇にある江戸橋のインターチェンジから首都高に上がる。<br />
千鳥ヶ淵の堀の水がずいぶん黒いなと思っていると、トンネルに入る直前ポツリとガラスに水滴があたった。<br />
「雨か」<br />
翡翠は誰ともなしに呟いた。<br />
「今夜はかなり強く降るそうですよ」<br />
「そうですか」<br />
野村の言葉通り、トンネルを出ると車は雨に包まれた。<br />
ライトを浴びた雨粒の軌跡が、銀の糸を垂らしたように光っている。<br />
パチパチと車体を叩く雨音は、翡翠に琥珀を思い出させた。<br />
琥珀は雨が嫌いだった。<br />
無くした記憶が疼くのだろうか、こんな夜はいつも一人で泣いている。<br />
「すみません」<br />
翡翠はバックミラー越しに野村と視線を合わせた。<br />
「はい、なんでしょうか」<br />
「ちょっと本屋に寄ってください」<br />
「本屋&hellip;&hellip;ですか」<br />
野村の声に戸惑いが見える。<br />
首都高に乗ってしまってので、どこで降りるべきか迷っているのだろう。<br />
「神保町まで戻りますか」<br />
「いえ、ちょっと子供の本を買いたいだけなので、どこでもいいですよ」<br />
「そうですか&hellip;&hellip;でしたら、六本木の青山ブックセンターでもよろしいでしょうか」<br />
「ああ、それで大丈夫です」<br />
翡翠は頷くと、腕を組んで深く目を閉じた。<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%885%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>メイド*はじめました</category>
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    <pubDate>Tue, 14 Sep 2010 03:53:22 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>約束の場所（4）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[「何か良いことでもお有りになったんですか」<br />
と、秘書が言った。<br />
コーヒーを運んでくれたことに対して、ありがとう、と声をかけた答えがそれだった。<br />
翡翠は手元の財務諸表から顔を上げ、視線を秘書に戻した。<br />
「なに？」<br />
「専務は最近、とても楽しそうでいらっしゃいます」<br />
ショートボブの黒髪に濃い目の口紅が勝気そうに見える秘書の山内は、翡翠よりも八つ年上で今年で30になる。<br />
その年齢のせいなのか、それとも元々の性格なのか、翡翠に対してもよくこういう率直な物言いで雑談を仕掛けてきたりする。<br />
内心に踏み込むような不躾な質問だったが、媚も諂いもない態度で不思議と不快に感じなかった。<br />
翡翠は首をかしげ、顎の輪郭を手のひらで撫でた。<br />
「そうですか？」<br />
「はい、そう見えます」<br />
「そういえば、一ヶ月ほど前に天使を一人拾いました」<br />
真顔で答えた翡翠に、山内はまあと驚きの声を上げて、すぐに笑いだした。<br />
「専務がそんな冗談おっしゃるなんて！」<br />
「おかしいですか」<br />
「いいえ、安心しました」<br />
「安心？」<br />
「はい。専務にも少しは人間らしい所がお有りに――&hellip;&hellip;」<br />
そこまで言うと、山内はしまったというように、口元に手を当てた。<br />
気まずそうな顔で立ち尽くしている山内に翡翠は口元だけで笑った。<br />
一応専務と言う肩書きを与えられていても、学生のうちは東久世グループの当主となるための見習い期間なのだと自戒していたから、社内の人間に対しては先輩として敬意を持って接すると決めていた。<br />
翡翠は山内から視線を外し、机の右上に置かれたカップに手を伸ばした。<br />
「うん、香りも苦味もちょうどいい」<br />
一口飲んでカップをソーサーに戻すと、腕時計を確認して手早く書類を纏めた。<br />
積んであったファイルに挟んで席を立つ。<br />
「四時から会議でしたよね」<br />
「は、はいっ。四時から26階第二会議室で、東亜製鋼事業再建についての関係者会議です」<br />
ピンと伸び上がるように背筋を伸ばした山内に、翡翠は無表情で頷いた。<br />
「どうも、ありがとう」<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%884%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <pubDate>Tue, 07 Sep 2010 03:04:13 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>約束の場所（3）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[「あんなに手のかかる子、見たこと無いわ！」<br />
大学から戻った翡翠に向かって、ハルは大げさに目を回して見せた。<br />
乳母として育てた東久世家の三兄弟も決して扱いやすいとはいえなかったはずだが、それでも琥珀のめちゃくちゃさに比べれば些細なことだと、ハルはため息混じりにこぼす。<br />
何しろ誰からも面倒を見てもえず、まともな教育も受けたことが無い琥珀は、基本的な生活習慣や社会常識がいっさい身に付いていないのだ。<br />
今日もシャワーを浴びさせようしたハルに噛み付いて逃げ出してしまったらしい。<br />
「あの野生児のおかげで、わたしは全身傷だらけよ」<br />
手の甲に付いた歯形と、頬に付いた引っ掻き傷と、足に出来た青あざを順番に見せ、これ労災降りるんでしょうね、としかめっ面を作る。<br />
ハル一流の冗談に、翡翠は苦笑した。<br />
「ええ、もちろん。危険業務に対する特別手当も出しますよ」<br />
「あらそう？　なら、金額は後で交渉しましょうね」<br />
「どうぞ、どうぞ、お好きなだけ請求してください」<br />
翡翠は肩をすくめると、ところで、と部屋を見渡した。<br />
「琥珀は、どこに行ったんですか」<br />
「さーて、どこかしらね。逃げ出したっきり、お得意の&ldquo;かくれんぼ&rdquo;よ。もう翡翠じゃないと見つけられないわ」<br />
お手上げというように両手を広げたハルに、翡翠はわりましたと頷く。<br />
「じゃあ私が探しましょう」<br />
「そうしてちょうだい、わたしは今日はもう上がらせてもらうわ」<br />
お疲れさま、と挨拶するとハルはだるそうに腰を叩きながら部屋を出て行った。<br />
どうやら今日も一日中、琥珀との追いかけっこだったらしい。<br />
翡翠は着替えを手伝いに来たメイドに、脱いだジャケットを渡しながら聞いた。<br />
「琥珀の姿を見かけたか？」<br />
「いいえ。翡翠様がお出かけになって以来、一度もお目にかかっておりません」<br />
「食事は」<br />
「何も召し上がっておられません」<br />
「やれやれ、困った子だ」<br />
翡翠はカフスを取り、腕時計を外すとシャツの袖をまくった。<br />
「風呂の用意をしてくれ、それから食事。軽いもので良い、そうだな&hellip;&hellip;果物を一口大にカットして、それから、うんと甘くしたスクランブルエッグと、マフィンを何種類か」<br />
「お飲み物は、何がよろしいでしょうか」<br />
「牛乳と、フレッシュジュースを」<br />
「はい、かしこまりました」<br />
メイドは四十五度に腰を折って翡翠を見送った。<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%883%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <pubDate>Thu, 02 Sep 2010 21:53:45 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">blsousaku.blog.shinobi.jp://entry/186</guid>
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    <item>
    <title>約束の場所（2）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[「戸籍が無い？」<br />
秘書からの報告に、翡翠は眉を寄せた。<br />
書斎机の前で緊張に体を強張らせているのは、突発案件に強いことが見込まれて、総務から秘書課に引き上げられた田辺という男だった。<br />
どういことだ、と責める目線で問いかけた翡翠に、田辺は角ばった顎を引くようにして頭を下げた。<br />
「申し訳ありません」<br />
「申し訳ないはいいですから、私は理由を聞きたいんです」<br />
三日前にゴミ箱の脇から拾ってきた子供の調査報告書は、名前も無ければ、年齢も分からないという、ほとんど意味のない薄っぺらなもので、その大部分も「だろう」だとか、「思われる」とかいうあやふやな語尾でまとめられている。<br />
翡翠は指の先で書類の紙面を弾くように叩いた。<br />
「説明してくれませんか」<br />
「&hellip;&hellip;おそらく、出生届が出されていないのだと」<br />
「届けは無くても、親はいるでしょう。木の股から生まれた訳でもなし、親のほうはどうなってるですか」<br />
「それも&hellip;&hellip;」<br />
言いにくそうに言葉を詰まらせてから、分かりません、と秘書は小さな声で答えた。<br />
「それはないでしょう、この報告書には子連れのホームレスがあの周辺をうろついていたという目撃証言があるじゃないですか。服装も一致してるし、これがあの子とその親じゃないのですか」<br />
「おそらく&hellip;&hellip;そうだと思われますが、親かどうかは、はっきりしません」<br />
「その男を捕まえて、聞けばいいでしょう。なんならＤＮＡ検査してでも&hellip;&hellip;」<br />
「それは無理です」<br />
「無理？　何故ですか」<br />
「死んでいます」<br />
「死んだ？」<br />
「はい、三日前に。当たり屋のようなことをやって日銭を稼いでいた男のようで、あの日はそれに失敗したんでしょう、中央通から高島屋に入る一方通行の道でひき逃げにあって、即死です」<br />
翡翠は息を呑んだ。<br />
「じゃあ&hellip;&hellip;ひょっとして、あの大渋滞を起こしていたのは」<br />
「はい、この事故で一時間ほど通行止めになっていました」<br />
「警察の調べは、どうなってますか」<br />
「それも所持品が一切なくて、結局身元不明の遺体として処理されたようです。あの子供も、ひょっとしたら&ldquo;当たり役&rdquo;として利用するために不法滞在の外国人あたりから、安く買っただけかもしれません。子供だと同情を買いやすいですから」<br />
翡翠は大きく息をはいて、天を仰いだ。<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%882%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>メイド*はじめました</category>
    <link>http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%882%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-</link>
    <pubDate>Wed, 01 Sep 2010 02:44:10 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>約束の場所（1）-翡翠×琥珀-</title>
    <description>
    <![CDATA[<span class="waku_koukoku"><iframe frameborder="0" scrolling="no" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amazonusakoid-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B00172RMEW&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;m=amazon&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px;" marginwidth="0" marginheight="0"></iframe></span>今から思えば、私は倦んでいたのだと思う。<br />
自分のものでない人生に。<br />
この髪の毛一本、指先一つすら自分個人のものではないという事実に、私は心の底から飽き飽きし、うんざりしていたのだと思う。<br />
ただそれは、今から思い返してみればそうだったのだと言えるだけで、当時、他に比べる基準を持たなかった私には、自分が置かれている状態が何なのか、何もわかってはいなかったのだけれど&hellip;&hellip;。<br />
*<br />
東久世翡翠は東久世家の長男として、銀のスプーンをくわえて生まれてきた。<br />
股と同じくらい頭が緩い母親と、三年に一度のペースで入れ替わる名前だけの父親という、まったく当てにならない両親に挟まれて、翡翠は親族を含めた多くの関係者から次期東久世グループ当主となるよう期待され、またそうなるべく徹底的に仕込まれ、育てられた。<br />
翡翠はそれを嫌だと思ったことはなかった。<br />
本当に一度も無かった。<br />
背負うべき義務と責任の重さと、その代償として与えられる金と名誉が等しい価値にあると疑ったことは無かった。<br />
なにしろ翡翠はそれ以外の生き方を知らなかったのだから、そもそも疑いようが無かった。<br />
――ただし、あの日、あの瞬間までは&hellip;&hellip;。<br /><br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%881%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>メイド*はじめました</category>
    <link>http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%EF%BC%881%EF%BC%89-%E7%BF%A1%E7%BF%A0%C3%97%E7%90%A5%E7%8F%80-</link>
    <pubDate>Mon, 30 Aug 2010 22:50:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>訪問者14000人突破＆新春記念</title>
    <description>
    <![CDATA[あけましておめでとうございます。<br />
おかげさまをもちまして、訪問者14000人突破となりました。m(_ _)m<br />
<a target="_blank" href="//blsousaku.blog.shinobi.jp/File/ryou_03.gif"><img height="263" width="375" border="0" align="left" alt="諒「雪、降って来ちゃったよ」" src="//blsousaku.blog.shinobi.jp/File/ryou_03_sm.gif" /></a><br clear="all" />
本年も皆様にとってよい一年でありますように。<br /><br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3/%E8%A8%AA%E5%95%8F%E8%80%8514000%E4%BA%BA%E7%AA%81%E7%A0%B4%EF%BC%86%E6%96%B0%E6%98%A5%E8%A8%98%E5%BF%B5" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
    </description>
    <category>キリバン</category>
    <link>http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3/%E8%A8%AA%E5%95%8F%E8%80%8514000%E4%BA%BA%E7%AA%81%E7%A0%B4%EF%BC%86%E6%96%B0%E6%98%A5%E8%A8%98%E5%BF%B5</link>
    <pubDate>Sat, 03 Jan 2009 15:05:34 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>訪問者13000人突破＆クリスマス記念</title>
    <description>
    <![CDATA[キリスト教徒の方も、そうでない方も、2008年クリスマスおめでとうございます！<br />
おかげさまをもちまして、訪問者13000人突破となりました。m(_ _)m<br />
<a target="_blank" href="//blsousaku.blog.shinobi.jp/File/yuuta_18.gif"><img height="534" width="375" border="0" align="left" alt="裕太「プレゼントは、オ、レ」" src="//blsousaku.blog.shinobi.jp/File/yuuta_18_sm.gif" /></a> <br clear="all" />
裕太のパンツは、よれよれトランクス&hellip;&hellip;と、櫻井のお尻検査シーンで判明してますが、今日はクリスマスなので、サンタ風赤白ボクサーをはかせて見ました。<br />
「ゴメン、今年は金ないから、プレゼントはオレで我慢して」って感じでしょうかｗ<br />
あ、でも「プレゼントは、オ、レ（はぁと）」が許されるのは、天然系アホッ子のカワイイ男の子だけですから、世の一般男性方には決して真似して欲しくないものです。<br />
ぶっ飛ばされても、責任持てませんからｗ<br />
*<br />
ゲーム中、裕太がはいていたトランクスって、きっとワゴンで三枚1980円とかで売ってるセール品ですよねｗ<br />
わたしの頭の中には、バカボンのデカパンがはいてるような、薄いブルーの縦じまパンツが浮かんで、思わず「やだー！！」って叫びましたｗ<br />
だって、カワイイ男の子には、やっぱりカワイイパンツをはいていて欲しいじゃないですか。<br />
裕太の性格だったら、下着をプレゼントされても、深読みしたりせずに「わー、アリガト、すっげーうれしい！」とか言って、素直に受け取ってくれそうだから、わたし好みのパンツを買ってあげてもいいと思ったぐらいですｗ<br />
*<br />
<span class="waku_koukoku"><iframe frameborder="0" scrolling="no" marginheight="0" marginwidth="0" style="width: 120px; height: 240px;" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amazonusakoid-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B0016OHU0M&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;m=amazon&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr"></iframe><br />
<iframe frameborder="0" scrolling="no" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amazonusakoid-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B0016OJX9I&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;m=amazon&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px;" marginwidth="0" marginheight="0"></iframe> <br />
<iframe frameborder="0" scrolling="no" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amazonusakoid-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B001F2NJ7I&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;m=amazon&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px;" marginwidth="0" marginheight="0"></iframe> </span> そうだなー、裕太にはローライズのボクサーブリーフなんかどうでしょう？<br />
しかも、TOOTとか、OVER THE TWELVEとかの派手なプリントのヤツｗ<br />
滝沢やKOKIがはいてたら、ちょっとやりすぎって感じですが、裕太だったら、きっとかわいくはきこなしてくれると思うなー。<br />
例えトランクス派だとしても、やっぱり丈が短くて、タータンチェックとかの派手でかわいい感じのをはいて欲しいｗ<br />
*<br />
あ、だけど兄ちゃんと同居中の裕太には、そんな必要ないですよね。<br />
だって、きっと同居後半年もしないうちに、たんすの中身は全部、周平好みの衣装に取替えられてますから。<br />
もちろん下着も含めてｗ<br />
裕太は自分のワードローブにはまったく無頓着そうですから、別にそんなこと気にしないでしょうが&hellip;&hellip;。<br />
諒と滝沢は目聡く気が付くし、櫻井も無表情なメガネの奥で、しっかりとチェックしてるでしょうｗ<br />
でも、きっと芳賀だけは、何にも気が付かないんだろうなｗ<br />
*<br />
というわけで、今回のおまけ話は、もし「プレゼントは、オ、レ（はぁと）」って裕太が言ったら、ですｗ<br />
お楽しみいただければ、幸いです。<br /><a href="http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3/%E8%A8%AA%E5%95%8F%E8%80%8513000%E4%BA%BA%E7%AA%81%E7%A0%B4%EF%BC%86%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E8%A8%98%E5%BF%B5" target="_blank">つづきを読む</a>]]>
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    <category>キリバン</category>
    <link>http://blsousaku.blog.shinobi.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3/%E8%A8%AA%E5%95%8F%E8%80%8513000%E4%BA%BA%E7%AA%81%E7%A0%B4%EF%BC%86%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E8%A8%98%E5%BF%B5</link>
    <pubDate>Wed, 24 Dec 2008 15:00:00 GMT</pubDate>
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